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闇金への対応と、複数社からの借金(多重債務)の整理は、1箇所で同時に進められます。
ただし、やることは別です。闇金は専門家の介入で取り立てを止める。正規の借金は債務整理で減らす。この2つを分けて考えてください。
この記事では、闇金だけ切っても終わらない理由、債務整理の3つの方法とデメリット、相談の進め方を説明します。
闇金の借金と正規の借金は、解決の仕方が正反対
| 闇金・違法業者 | 消費者金融・カード会社など正規の借金 | |
|---|---|---|
| 借金の性質 | 法的に守られる債権ではない(最判平成20年6月10日) | 法律上、返済義務のある債務 |
| 解決の方向 | 介入で取り立てを止める。返済を前提にしない | 債務整理で減額・分割・免除を図る |
| 使う手続き | 司法書士・弁護士の介入通知 | 任意整理・個人再生・自己破産 |
| 放置した場合 | 取り立て・嫌がらせが続く | 遅延損害金の増加、督促、裁判・差押えへ |
この2つを混ぜて「全部まとめて破産すればいい」「闇金にも少しずつ返して整理しよう」と考えると、方針を誤ります。
闇金の取り立てを止める手順は闇金の取り立ての止め方で解説しているので、取り立てが今日も続いている方はそちらを先に読んでください。
なぜ闇金だけ切っても終わらないのか
闇金や後払い現金化に手を伸ばした時点で、多くの場合その手前に正規の借金の行き詰まりがあります。
カードの返済に追われ、新規の審査に通らず、それでも今月の支払いが足りない。この状態が変わらなければ、闇金を切っても、次の苦しい月にまた同じような業者を頼ることになります。
闇金対応は応急処置で、多重債務の整理が根本の治療です。
金融庁も多重債務問題の相談窓口を全国の財務局などに設けており(相談窓口のご案内)、「借金の返済のための借金」の段階で相談することを促しています。
債務整理の3つの方法|何ができて、何を失うか
正規の借金を減らす法的な手段は、大きく3つです。
| 手続き | 何をするか | 向いている状況の目安 | 主なデメリット |
|---|---|---|---|
| 任意整理 | 業者と個別に交渉し、将来の利息カットや分割条件の見直しを図る | 元本を数年で返せる収入がある | 信用情報に登録される。減額の幅は限定的 |
| 個人再生 | 裁判所の手続きで借金を大幅に減額し、原則3〜5年で分割返済する | 借金が大きいが、住宅を残したい・安定収入がある | 信用情報に登録される。手続きが複雑で費用も要る |
| 自己破産 | 裁判所の手続きで、原則すべての借金の支払い義務の免除を求める | 返済の見込みが立たない | 信用情報に登録される。一定の財産の処分、手続中の職業・資格の制限がある |
3つに共通するデメリットは、信用情報機関に事故情報として登録され、一定期間(年単位)は新たな借入れやクレジットカードの作成が難しくなることです。
また、保証人が付いている借金を対象にすると、請求が保証人に向かいます。家族や知人が保証人になっている借金の扱いは、必ず最初の相談で伝えてください。
任意整理のデメリットの詳細は任意整理のデメリットで、手続き別の費用は債務整理の費用相場で解説しています。
デメリットを直視したうえで、それでも検討する価値
「ブラックリストに載るのが怖い」という理由で債務整理を避け、返済のために違法な業者から借りるのは、順序が逆です。
冷静に比べてください。
- 債務整理のデメリット — 一定期間、新しい借入れとカードが使えない
- 現状のまま進むデメリット — 返しても減らない返済、遅延損害金、そして闇金・現金化への逆戻り
どちらを選ぶかはあなたの判断ですが、「借りられない期間」は、借金に頼らない家計を作る期間でもあります。判断材料が足りなければ、無料相談で自分のケースの試算を聞いてから決めれば十分です。
相談の進め方|闇金対応と借金整理をまとめて話す
別々の窓口を回る必要はありません。多くの事務所・相談機関は両方を扱っており、次の順で1回の相談にまとめられます。
- 借入れの全リストを作る — 正規・違法を問わず、借入先ごとに「いくら借りて・いくら返して・残りいくらか」をメモにする
- 闇金・現金化の分を明示する — 介入で止める対象と、債務整理の対象を相談の場で仕分けてもらう
- 費用と進め方を確認する — 闇金対応の費用、債務整理の費用と分割可否、法テラスの利用可否
リストが不正確でも相談は始められます。手元の請求書とアプリの明細だけ持って、まず全部話してください。
まとめ|応急処置と根本治療をセットで
闇金は介入で止め、正規の借金は債務整理で減らす。別の手続きですが、相談は1箇所でまとめてできます。
闇金だけ切って多重債務を放置すると、高い確率で同じことが繰り返されます。
借入れの全リストを作るところから始めて、闇金の分も隠さず、窓口にすべて見せてください。
よくある質問
闇金からの借金も、任意整理や自己破産に含めて整理するのですか?
含めないのが基本です。闇金の貸付けは法的に守られる債権と扱われず、返済を前提とする債務整理の枠に乗せる相手ではありません。闇金は専門家の介入で取り立てを止める対応、正規の借金は債務整理、と分けて進めます。
債務整理をすると、また闇金から勧誘が来ませんか?
債務整理をしたこと自体が闇金に通知されるわけではありません。ただし、過去に闇金を利用した際の個人情報が業者側に残っていると、勧誘の電話やSMSが続くことがあります。「審査なしで貸します」という連絡は、内容を問わずすべて違法業者と考えて無視してください。
家族に知られずに債務整理できますか?
任意整理なら知られにくく、個人再生・自己破産では知られる可能性が上がります。任意整理は業者との個別交渉で完結する一方、個人再生や自己破産では家計や資産に関する書類が必要になり、同居家族の協力が要る場面が出てくるためです。知られたくない事情は最初の相談で伝えて、進め方ごと相談してください。
債務整理の費用を払う余裕がありません。
分割払いに対応する事務所が多くあります。また、収入・資産が基準以下であれば、法テラスの民事法律扶助(無料相談・費用立替)を使える場合があります。費用を理由に相談自体を止めるのではなく、費用の払い方も含めて相談の場で確認してください。
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